ロシア人はなぜアディダスが好きなのか?

日本の隣国、ロシア。良き隣人とは言い難い。それは鉄のカーテンに隠れていた旧ソ連時代から続いている気がする。

 

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インターネットで世界が繋がった今、新たにロシアに対する疑問が生まれ始めた。それはなぜロシア人はアディダスを愛するのか?
me in 60 yrs, wearing adidas!
me in 60 yrs, wearing adidas! / irina slutsky

ロシア人のイデオロギーはアディダスなのか?

アディダスはソ連時代からの友

ドイツのスポーツメーカーアディダス。ヨウジヤマモトとコラボレーションで「Y-3」というブランドが出来た。3といえば、アディダスのトレードマークである3本線のことで、アディダスのスニーカーSuperstarが個人的に馴染み深い。

 

アディダスはデザイン性が高く、ファッションアイテムとして取り入れやすい側面を持っている。ロシア人はあまりにもアディダスを愛しすぎてしまい、フォーマルな場所でもアディダスのジャージを着るようで、体操服をこよなく愛する理由はファッション性だけなのだろうか?(参考元)

 

思春期の時、不良や悪(ワル)に憧れを抱くものだ。人と違ったことをするといった感覚が、個性だと思い込んでしまっている時期だ。不思議と大人になるとエゴイズムからか、善悪の区別があやふやになってしまう。ロシアでは昔から悪いヤツに対して人気があったようだ。

 

1917年にロシアで起きた十月革命や第2次世界大戦終了後も悪いヤツがしていたファッションが一般人の間で流行ったという。悪いやつとは要するに、反社会勢力のことで不安定なロシア国内の情勢に対して、多くの国民達は不満を持っていたのだろう。

 

その不満を言動によってあからさまに表現することは出来ないので、悪いヤツらの格好を真似ることで、現状に対する不満を表していたのかもしれない。

 

ソ連が崩壊した1990年代、ギャングの数は急増。組織の上位にいる幹部達のファッションは値段に比例すればするほど、かっこいいとされたが、その一方で、チンピラと呼ばれるような組織のした下っ端はジャージにジャケットというファッションだった。

 

現在のロシアのギャングファッションの構造は90年代のロシアと変わらないようだが、上も下もアクセサリーが好きということが共通している。大きなシルバーのアクセサリーを身に付けるのはロシアギャングの間で大人気だった。喧嘩のとき、スポーツ・ウェアとスニーカー、短い髪がシルバーアクセサリーに良く似合っていたのだ。

 

喧嘩のときのスポーツ・ウェアとはそうアディダスのことである。若い世代でも悪者特有のスタイルの定番アイテムアディダスが、取り入れやすかったという背景もあると思う。

 

しかし、個人的にロシア人とアディダスの関係について気になる点があるのだ。アディダスはソ連時代からロシア市場に参入しており、文化の一部となっている。長く外の世界と遮断されていたソ連時代、アディダスはロシア人に鉄のカーテンが邪魔で見えなかった世界を見せ、西側諸国と繋がっていると認識させてくれる、存在だったのかも知れない。

 

もしくは、アディダスが世界そのものだったのかもしれない。いずれにせよ、アディダスとロシア人との関係は旧ソ連時代からのもので、我々日本人が思っているほど、簡単に説明できないものなのかも知れない。
参考元
ロシアNOW ロシア人が大好きなブランド
おそロシ庵 「写真で見る歴史」 ソ連の人々の生活を写した写真
旧ソ連時代のアディダスの写真があります。正確にはアルメニアだけれど
ロシアNOW ワルのファッション

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