パキスタンでポリオ予防接種を拒否したため、500人以上の親を逮捕。

パキスタン北西部カイバル・パクゥンクワ州の警察は3月2日、州都ペシャルワ周辺で子どもにポリオの予防接種を受けさせなかったとして、その親513人を逮捕したという。

 

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警察幹部よると、子ども達にワクチン接種を受けさせるとの宣誓書に署名すれば釈放するという
Polio outbreak campaign
Polio outbreak campaign / coda

ポリオの根絶に向けて

パキスタンはポリオの常在国の一つです。

日本ではもうポリオが発生していないため、乳幼児を持つ家庭でなければあまり馴染みがない。ポリオとは急性灰白髄炎と呼ばれ、ポリオウイルスによって発症するウイルス感染症のことだ。

 

このポリオウイルスに感染してしまうと、脊髄の灰白質が炎症を起し、はじめの数日間は胃腸炎のような症状があらわれるが、その後1パーセント以下の確率で、おおくは下肢に弛緩性麻痺が残る。よって、ポリオを小児麻痺と呼ぶこともある。

 

成人も感染するが、5歳以下の小児の罹患率は90%。よって、日本で生まれ、育った人たちは必ずポリの予防接種を受けている。

 

ポリオは予防接種の普及により、世界のほとんどの地域ではほぼ根絶されたといわれているし、世界保健機構も根絶に力を注いでいる。しかし、パキスタンでは紛争による避難民や予防接種に対しての不信感から予防接種率が低迷しているという。

 

日本でもポリオワクチンの予防接種についての議論が社会問題になっているようだが、(参考元)パキスタンのポリオ事情はちょっと複雑だ。

 

昨年1年間に世界で最も多いポリオ罹患者を出したのはパキスタンで、327人。その次はナイジェリアの36人。今年に入ってポリオの診断を受けた10人の内、9人がパキスタンの患者だった。

 

かなり深刻な状況なのは火を見るよりもあきらかだが、カイバル・パクゥンクワ州内の子ども270万人へのポリオ予防接種を目指し、キャンペーンも開始した。しかし、親が拒否している事例が1万3000件に上っている。

 

なぜ、ここまでもポリオ予防接種を拒むのか?パキスタンでは2011年、米中央情報局(CIA)がポリオ摂取と称してDNAサンプルを摂取したことがあった。このサンプルを摂取されたのは、アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の家族である。

 

よって、パキスタン国内で活動しているイスラム過激派は、ポリオの予防接種を敵視し、パキスタンのポリオ予防接種チームが武装勢力に襲撃されることが多発している。

 

また、12年6月には、パキスタン北西部の部族地域を拠点としているイスラム過激派「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が、米軍の攻撃が続く限り同地域のポリオ予防接種を禁止すると発表。

 

パキスタンの一部の地域では多数の家庭がそろって、ポリオ予防接種を拒否。拒否を続ける親に対して、現場職員(多分保健師さん)やその上司、さらに、地元の長老による説得を試みた末の逮捕だったという。

 

同年12月以降、ポリオ予防接種チームは武装勢力からの相次ぐ襲撃で70人以上が死亡しているという

 

参考元
CNN.CO.JP 子どものポリオ予防接種を拒否、500人以上の親逮捕 パキスタン
CNN.CO.JP ポリオの予防接種チームにまた襲撃、4人死亡 パキスタン

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