【危険】知っておくべきエボラ出血熱の新たな感染原因はブッシュミート?

西アフリカを中心に感染が広がっているエボラ出血熱。それによる死者集は疑いの例を含めると5000人を越したという。世界保健機構(WHO)の集計で死者数が5000人を越えたのは初めて。

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このエボラ出血熱の感染拡大の背景には「ブッシュミート」が一つの原因では無いかといわれている。

 

文明の利器の一つである航空機の発達により、世界が地理的に身近になり西アフリカから遠い日本でも西アフリカに滞在していた男性や発生国から入国した人が感染を疑われるなどの、エボラ出血熱が上陸するのも時間の問題かと思われるようになってきた。エボラ出血熱は致死率が50%~90%とも言われ、感染率にバラつきがあるが感染したら生きるよりも死亡するほうの確立のほうが高い。

 

自然宿主はコウモリ。

エボラウイルスがなぜ出現したかはよくわかっていない。

自然界の宿主はオオコウモリの仲間と考えられている。コウモリは多くの致死性感染症ウイルスの宿主になっており、有名どころといえば狂犬病とかSARSコロナウィルスやマールブルクウィルスとか致死率がいずれも高いウイルスの宿主。因みにSARSコロナウィルスの自然宿主であるキクガシラコウモリは日本にもいる。

 

今回のエボラ出血熱の感染拡大のきっかけは、ウイルスに感染した野生動物(コウモリ)を狩り、解体し、精肉する過程で感染した血液に接触したものという文章を、アメリカのCDC(疫病予防管理センター)は発表した。(Facts about Bushmeat and Ebola

ブッシュミートって何?

タイトルや冒頭で紹介した単語「ブッシュミート」とは簡単に言えば「野生動物の肉」である。補足説明をすると、アフリカではしばしば未開墾の森林地帯を「ブッシュ」と呼びそこで狩った野生動物のことを「ブッシュミート」呼ぶ。動物の種類は上であげたコウモリを含め、霊長類・レイヨウ・イノシシ等の野生動物全般であり、動物の種類は問わない。場所もアフリカに留まらない。

 

このブッシュミートを主食としているのは狩猟採集民であり、アフリカで暮らす人々を生業や生活形態で狩猟採集、遊牧、農耕、都市住民の4つに分類すると、ブッシュミートを主食とする狩猟採集民はアフリカ全体人口の1%には満たないといわれている。近年では狩猟採集民も遊牧民も定住化が進み、完全な自給自足もしていない。よって農耕民からやスーパーマーケットで作物や食料品を購入するのが一般的になってきている。

 

しかし、ブッシュミートは一向に減る気配が無い。むしろ、食用のための野生動物狩猟が急速に加速しているといわれている。

ブッシュミートの複雑な背景

ブッシュミートを狩猟する背景として、「金」になるというものがある。要するに、ブッシュミートが営利化し商業化し大規模化したことだ。特に野生動物を食べること自体が問題というわけなく、ブッシュミートが「金」になってしまう背景が問題なのだ。

 

元々ブッシュミートは生存するために必要な食料だったが、近年では農耕民が副業のような形で野生動物を狩り、食卓にそれを足し、一部を市場に売却している。要するにブッシュミートが拡大した背景には、自給自足の手段から営利目的の狩りになったということだ。

 

アフリカは人口が増える一方、生産性の低い農業が続いている。農作物の不足は必然的で、農村の貧困層住民が自ら食料を確保するために狩猟しある程度の技術を身につけ、野生動物を狩り手っ取り早い現金収入の手段になった。また、森林伐採により野生動物にアクセスしやすく、また輸送しやすくなった。

 

ブッシュミートに依存していくということ

前述の通り、野生動物を食べることは問題ではない。ブッシュミートは世界中様々な地域で行われている。食文化も多様だ。しかし、食文化とは別に考えていかなければならないことがある。それはブッシュミートに依存していくことへの危険性だ。

 

食糧をブッシュミートに依存していけば、野生動物が絶滅への道を進むだけではなく、野生動物を宿主にしたエボラ出血熱をはじめとした感染症に罹患する確率も避けられないという点である。

 

ブッシュミートから見えることは増え続ける人口の中、人類はどうやって食を確保していくべきか、貧困をどうなくすべきかというのが、今回のエボラ出血熱で課題なのかも知れない。

 

参考元
「ブッシュミート(野生動物食)」がエボラ出血熱を広げた YAHOOJAPAN!ニュース
エボラ出血熱」と「アフリカの食文化」の関係
Our World ブッシュミートの賛否両論
画像引用
wikipedia

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