ロボットにも寿命があります。ペットロボット犬「AIBO」修理サポート終了。

ペットもロボットの時代。

 

1999年にソニーが発売したペットロボット「AIBO」は社会現象となり、「ロボット大国日本」「精密機械に強い日本」と言った印象を世界に与えた。その後2005年後にソニーはロボット事業を終了し、2006年3月末にAIBO本体の生産・販売も終了した。

 

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そして、昨年の2014年3月にはAIBOの部品保有期間が過ぎたことによって修理窓口「AIBOクリニック」は閉院した。

 

生きているペットであれば「寿命」と言うものが存在するが、ペット犬AIBOにはそれが無縁だと思われていた。しかし、現状は部品の供給が終了し、その上サポートも終了。これはロボットにも寿命があることを示している。

 

サポート終了について、ペットロボット犬「AIBO」を可愛がってきた飼い主達は途方に暮れている。

Aibo meets Nabaztag: observing
Aibo meets Nabaztag: observing / jeanbaptisteparis

森喜朗元内閣総理大臣は近づいてきたAIBOに「コレかむの?コレかむの?」と脅えた。これはロボット犬「AIBO」が生物の犬と見劣りしないと言うことなのだろう。

 

AIBOが誕生してからおそよ15年ほどたった現在、ロボットという存在はかなり身近になってきている。手ごろなロボットとして「週刊ロビ」のロビくんや、本格的なものならソフトバンクモバイルとフランスのアルデバランロボティクスが共同開発したpepperが話題だ。

 

このpepperというロボットは感情認識ヒューマノイドロボット。

 

このロボットは空は飛べないし、兵器としての能力はない。もちろん超合金合体ロボットみたいなこともしない。しかし、人と交流することによって、成長するという大きな特徴を持っている。

 

それはペットロボット犬「AIBO」と同じだ。

 

 

ペットロボット犬「AIBO」と寿命

AIBOは成長します

Chipz, 11-03-12
Chipz, 11-03-12 / Brett Jordan

AIBOは箱から出して電源を入れても最初は何一つ出来ない。それはまるで赤ん坊のようだ。それが、褒めてたり、しかったりして、飼い主とコミュニケーションを図ることによって、少しづつ成長していく。

 

 

生きているペットとなんら変わらないAIBOは成長していくにつれて、飼い主にとってはかけがえのない存在になっていく。

 

 

ロボットだから寿命が無いわけではない

生き物には寿命がある。しかし、ロボットにも寿命があるのだ。

 

 

AIBOのようにサポートが終了してしまうと、事実上ロボットの寿命になってしまう。

AIBOを発売していたソニーは2006年にロボット事業からの撤退を発表し、それでも2014年3月まで修理サポートは続けてきた。終了した商品のサポートをこんなにも長く続けてきたのは異例かも知れない。

 

 

今では赤字が続くソニーだが、かつては世界中から注目された。なぜなら、文化に影響を与えるもの次々生み出していたから。ウォークマン、プレイステーション、バイオ。中には短波ラジオと言う人もいるかもしれない。

 

 

ペットロボット犬AIBOもその一つ。

DSC00225
DSC00225 / learza

しゃべったりする玩具のような商品はあったが、自律稼動するロボットが一つ固体として家庭に入るという点がAIBOがただ「しゃべる玩具」と区別されるポイントだった。そして、今ではこれはロボットがペット、つまりかけがえのない家族になった。ソニーは一種の新しい価値観を生み出したことになる。

 

 

 

AIBOの病院は元エンジニア集団

修理サポートが終了して、途方に暮れるAIBOの飼い主達の最後の駆け込み寺として有名なのは千葉県習志野市にある株式会社A・FUN

 

 

元々この会社はビンテージ機器修理を請け負う会社。社長の乗松伸幸さんは元ソニー社員。エンジニアとして入社したが、海外営業が長く2010年に早期退職をした。

 

 

この会社は主に黒物家電などの修理を目的として起業された。愛着がある家電を使い続けたい人と、技術があり第二の人生を生きているエンジニアをつなげる橋渡しをしたい。という理念を掲げている。エンジニアは全国に15人おり、得意ジャンルに応じて依頼品を修理する。

 

 

AIBOを連れて介護施設に入りたいという依頼があり、初めてAIBOの修理を請け負うことになった。しかし、当時はAIBO構造がわからず分解しようがなかったと言う。その後、一からAIBOを学び修理が出来るようになったと言う。

 

 

AIBOのクリニックが閉院してしまった今では口コミで依頼が舞い込んできている状態だと言う。

 

 

ロボットの未来。

 

AIBOから学んだことはロボットにも老いがあり、寿命があると言うこと。

 

 

企業にとって利益の出ないサービスを終了するのは当たり前のことだが、AIBOのように深く人間と関わることが出来る商品のサポートについてあり方を、考えなければならないのかもしれない。

 

 

先述したソフトバンクのpepperの販売は来月2月。AIBOで浮き彫りになった問題は人型ロボットのpepperにも当然起こりえることだ。

 

 

ロボットの未来を考えるまで我々は未来に生きていると言うことなのかもしれない。

 

 

 

 

参考元
産経ニュース 製造元に捨てられたロボット犬「AIBO」…飼い主たちの思い受け止め、徒手空拳で“治療”にあたる元エンジニア集団の「使命感」
dot. AIBO、君を死なせない 修理サポート終了「飼い主」の悲しみ

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